武雄市から佐賀県をめぐるおすすめバス旅

ツアーバス3

バス旅は、バスに乗車すればさまざまな目的地に連れて行ってくれるうえ、バスに乗っている間は、のんびりと休息することができます。また自分で運転しなくてよいので、お酒も飲めて、旅を十分に堪能できます。そこで今回は、西九州のハブ都市として人気の佐賀県武雄市を軸に、バスで30分前後の佐賀県にあるさまざまな観光地をご紹介していきます。

ぜひ参考にしてみてください。

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まずは、出発地点の佐賀県武雄市をご紹介します。福岡からバスや鉄道で1時間弱という立地や、高速道路や国道の分岐点に位置し、長崎県の長崎市やハウステンボスで人気の佐世保市へのアクセスも便利なことから、西九州の玄関口としての役割を果たしています。

西九州の全国に誇る魅力の数々にであうことができる出発点である武雄市にある武雄温泉は、約1300年前から湧き続ける名湯です。古くは長崎街道の宿場町として栄え、今も20軒を超える温泉旅館やホテルが軒を連ねます。

武雄温泉を訪れると、まるで竜宮城のような鮮やかな朱塗りの楼門がシンボルとしてお出迎えしてくれます。ちなみにこの楼門は、国指定重要文化財に登録されています。武雄温泉は、さまざまな成分が程よく入った弱アルカリ単純泉で、透明で柔らかな湯ざわりが特徴です。

湯上がりの保湿性に優れ、肌がなめらかに、しっとり感じられることから、美人の湯とも呼ばれています。楼門をくぐり抜けた先にある元湯は、明治9年に建築され、現存する木造建築共同浴場としては日本最古のものです。

約45度のあつ湯と約43度のぬる湯2種類の湯船を持ち、ゆったりとした雰囲気の中にレトロな浪漫が漂う温泉に浸かれば、旅の疲れも癒されます。

また武雄市には、武雄温泉の他にもさまざまな観光スポットがあります。まずは川古の大楠です。全国巨木第5位にランクし、樹齢3000年以上といわれ、国の天然記念物に指定されています。

樹高25メートル、幹回り21メートル、枝張りは東西、南北27メートルを誇り、見る者を圧倒します。

また全国巨木第7位にランクし、樹齢3000年以上といわれている武雄神社の御神木である武雄の大楠も見どころのひとつです。

竹林を抜けた先に佇むその姿は、神秘的で思わず息をのむ存在感を放ちます。

パワースポットとしても人気で、国内外から訪れる多くの方を迎え続けています。さらに、御船山山麓にあるかつての武雄領主の別邸であった跡地にある、御船山楽園もあります。15万坪もの広さを持つ大庭園で、2010年2月に国登録記念物に登録されました。

春は、3月下旬になると2000本の桜、4月から5月にかけては20万本のツツジや藤などの花々を見ることができます。夏には自然とアートが一体となった幻想的なあかりの世界を、秋には紅葉を楽しむことができ、訪れるたびに、その表情を変えていきます。

他にも武雄市には、国道34号沿いを武雄、北方ちゃんぽん街道と呼び、さまざまな人気店が集まるエリアになっています。武雄市北方町は、かつて炭鉱で栄えた町です。炭鉱で働く男たちに愛されたのが、栄養があり、ボリューム満点のちゃんぽんでした。

今も変わらず、働く人たちの胃袋を支えています。あなた好みのちゃんぽんを見つけてください。

佐賀県嬉野市は、日本三大美肌の湯と称される人気エリアです。その中でもシンボル的な存在になっているのが、公衆浴場であるシーボルトの湯です。オレンジ色の屋根が際立つ大正ロマン風のゴシック建築がとてもおしゃれです。

江戸参府の際にオランダ人医師シーボルトが立ち寄った記述があることからこの名が付けられています。また、原料に嬉野産大豆を使用した木綿豆腐を、嬉野温泉の温泉水で煮込んだ湯豆腐も絶品です。嬉野温泉の絶妙な成分バランスが豆腐のたんぱく質を分解し、とろりととろけさせます。

提供する店舗によってはタレが違うので、食べ比べもオススメです。さらに、霧深い山々に囲まれた盆地である嬉野は、全国有数の茶どころとしても有名です。澄んだ空気と清らかな水に育まれた嬉野茶の茶葉は、香りや旨みが強いのが特徴です。

そして肥前吉田焼は、茶どころの特性を活かした茶器を製造する窯元も多く、嬉野茶と共に親しまれています。お土産にいかがでしょうか。

佐賀県鹿島市は、佐賀県一の酒どころとして有名です。市内には6つの日本酒蔵があり、日本や世界のコンクールで数々の受賞歴があります。2つの観光酒蔵で無料試飲ができるほか、旧長崎街道の町並みが残る肥前浜宿でも角打ちなどを提供しています。

お酒を楽しむことができるのは、自分で運転しなくてよいバス旅ならではです。また、地元の新鮮野菜や果物、海苔や有明海の珍味などの海産物などで道の駅も人気です。他にも漬物や日本酒などの発酵食品、お土産品などが揃っています。

道の駅には、ミニ水族館も併設されており、11月中旬から3月中旬までカキ焼きもできますし、目の前に広がる日本一の干潟では、干潟体験ができます。さらに鹿島市には、日本三大稲荷のひとつに数えられる祐徳稲荷神社があります。

総漆塗りの極彩色の壮麗な社殿は、鎮西日光とも称されています。商売繁盛、家運繁栄に加え、縁結びは恋愛や仕事の縁も結ぶパワー溢れる場所です。タイの映画やドラマのロケ地になり、タイ人の認知度は7割を超えており、海外からも多くの方が訪れる場所です。

佐賀県伊万里市は、まず焼き物の町として有名です。江戸時代に佐賀藩が将軍家など幕閣へ献上するため、採算を考えない高品位の焼き物を作り続けた場所です。現在もその伝統と技術を引き継ぐ窯元が約30軒集まっており、山水画のような奇岩と窯場の煙突が印象的です。

また伊万里市は、四季を通してフルーツを味わえるフルーツの里です。伊万里ふるさと村では、みずみずしく、食感や味ともに抜群の伊万里梨を堪能できます。他にも香りがよくおいしさが詰まったぶどう、シャキッとした歯ざわりで甘酸っぱいりんごなど、市内各地でフルーツ狩りが楽しめます。

さらに伊万里市は、全国屈指のブランド牛である伊万里牛の産地としても知られています。緑豊かな伊万里の自然の中で、優れた飼育技術をもつ飼育農家が育てた伊万里産佐賀牛、通称伊万里牛は、肉質がきめ細やかで柔らかく、脂肪の質も抜群です。

市内にはステーキや焼き肉、ハンバーグの店などがあります。